遠州綿紬ができるまで

 遠州綿紬は、ひとつひとつの工程を担った地元の職人さんたちが、心を込めて作り上げています。温かなぬくもり、包みこむような安らぎ感、穏やかな優しさ、そしてその中に凛とした丈夫なつよさを秘めた魅力は、人から人へ伝わる真心の奥深さが一番のエッセンスとなっているのです。

かせ上げ
1 かせ上げ

綿花の糸を巻き取ります。

精練(せいれん)
2 精練(せいれん)

綿糸の汚れやアクを落とします。

染色(せんしょく)
3 染色(せんしょく)

糸を染めます。

糊付け(のりづけ)
4 糊付け(のりづけ)

糸に糊をしみこませます。

次の工程へ

機織り(はたおり)
8 機織り(はたおり)

織り上げていきます。

整経(せいけい)
7 整経(せいけい)

縞柄順に糸をセットします。

管巻き(くだまき)
6 管巻き(くだまき)

「いもくだ」に巻き取ります。

干す(ほす)
5 干す(ほす)

天日干しにします。



豆知識

 柄や色の個人的嗜好が増えてくると、織物の生産工程が複雑になります。そのため小さな工場で分担して仕事をするようになったといわれます。そんな特徴が現在まで残っているのです。ということは、それだけ「自分カラー、自分サイズ」のおしゃれを楽しめるということ。オリジナリティを活かして、遠州綿紬を存分に楽しんでください!